大阪府の府都。人口約268万4500人(人口推計、2014年5月1日)。大阪市を短期間の訪問と限られたスペースで語り尽くすことなど勿論できないので、印象に残った点を書くこととする。大阪は水の都。古くから日本各地や大陸との交流、交易の拠点であるとともに多くの水路が開削され、江戸時代には「浪華八百八橋」といわれた。「キタ」と呼ばれる政治、経済の中心の地区は、旧淀川が東西に走り、大阪市庁や日本銀行が所在する中之島で北側の堂島川と南側の土佐堀川に分かれ、その後合流して安治川となり、大阪湾に注ぐ。これら河川には水上バスが多数運行され、大阪城公園や造幣局、帝国ホテル辺りにかけて川の両岸に続く桜並木を鑑賞することができる。一方、「ミナミ」と呼ばれる繁華街は、道頓堀川が東西に流れ、これに沿って飲食店が並び、長いアーケードが続く戎橋や御堂筋が通る道頓堀橋などの橋が架かっている。遊歩道が設けられて川沿いを歩くことができ、またグリコやかに道楽などのネオンの明かりに照らされながら水上バスがゆっくり進んで行く。
堂島側と土佐堀川が合流する地点。奥は中之島公園の「剣先」と噴水。水上バスに乗れば、桜並木を川の上から鑑賞することができる。
ビルの谷間から大阪城を望む。天守閣は1931年に再築されたものだ。
道頓堀川と戎橋。ネオンが川面に揺らめく。遊歩道があり、こちらも水上バスが通っている。
通天閣。日本一高いビルあべのハルカスが話題の天王寺、阿倍野周辺だが、こちらもなお人気があり、訪問したときは展望台に上がるまで40分待ちであった。