北海道の道南、渡島・檜山地方の中心、人口約26万9600人(2015年3月31日時点)。かつての北海道の玄関口は、青函連絡船桟橋の撤去や駅舎の改築、駅前広場の整備などによってすっかり姿を変えてしまった。私も青函連絡船時代の函館を少し知っており、その当時すでに本州対北海道の旅客は98%が飛行機利用で、北海道の玄関口の役割はほとんどなくなっていたが、それでも独特の雰囲気や懐かしさが漂っていた。2016年3月には新幹線の開業を控え、さらに姿を変えるかもしれない。
その一方、姿を変えないものもあり、そのひとつが朝市。駅の東側一帯には水産物を扱う土産物屋や飲食店が軒を連ね、蟹などを安く出購入することができる。
もう一つが市電。車両は新しくなったが、倉庫が並ぶ谷地頭と函館駅前、函館の繁華街を経て函館の奥座敷湯ノ川温泉を結んでおり、市民の足として機能している。
最後は自然。函館山は函館の町のシンボル。山頂からの夜景は有名であるが、海側から函館の港と町並みに続く函館山の姿を見るのもよい。
新装なってすっかり姿を変えた函館駅
函館市電
五稜郭公園前電停。繁華街に近く、深夜でも灯りが多い。
海から見る函館山と函館市街。夜景も美しい。